実は与那国島、僕にとってめっちゃ関連のある場所であることが判明しまして。
嫁様の両親は沖縄出身なのですが、義父のお兄さんの奥様が与那国出身なんですよ。
はい!
ということで行ってみることにしました。
ついでに、日本最西端の星空を撮れたらいいなぁ~~
くらいの気持ちで、またもや行き当たりばったり予備知識ゼロで突撃だ。
与那国島といえばダイビング! 海底遺跡! というぐらいダイビングの聖地として有名な場所ですが、僕は病気でマリンスポーツ不可なので、陸上専門です。
そんな人がぼっちで与那国島に行っても楽しいのか? どうやってレッツエンジョイしたのか、陸上の与那国島の魅力をお伝えしたいと思います!
Contents
与那国島の場所と行き方は?
絶海の孤島と呼ばれるらしい与那国島。
行こうと思っていざ調べてみると、その名のとおり生半可な気持ちでは行けない場所なのでありました。
与那国島の場所
どう見ても超遠い。正真正銘の「日本最西端」ですな…
台湾まで111km、石垣島まで127km、沖縄本島まで509km、東京まで約2,100kmと、まさしく日本のはじっこだ!
人口1,600人ちょい、牛がたくさん、馬がたくさん、未踏のジャングルあり。
ハブはいない…らしい…ほんとかな。
与那国島への行き方
西表島や波照間島などなら、石垣港から1日に何便も出ている高速フェリーに乗って気軽に行けますが、与那国島はそうもいかない。
2018年現在、与那国島へ渡る手段は2つだけ。
・飛行機 = 那覇空港から1日1便、石垣空港から1日3便の、合計4便 所要時間 30分
・船 = 石垣港から週2便 所要時間 4時間
これしかありませーん。あとは泳ぐなりしてください。
↓ 料金はこれくらい ↓
・飛行機 = 片道12,000円くらい(往復割引で片道7,400円)ほどになる
・船 = 片道3,500円くらい
Oh…飛行機高いな…船でいこ…と思ったアナタ! ちょっと待ってほしい!
実はこの石垣~与那国航路の船、恐るべき「日本三大ゲ〇船」と呼ばれているうちの1つだということをお伝えしなければなりません。
流れと波の強い黒潮に逆らって外洋をずんずん…そして船内にはリバース専用のトイレがあります。オロロロロ。
あとはお察し。逆に楽しそうではあるけれども。
おとなしく飛行機で行きましょう。
1日3便+1便あるし現実的。JALの公式ページから予約してね!!
与那国島に到着!レンタカー屋へGO!
あえて予習せずの行き当たりばったりぼっち旅だけど、目的が星の撮影なので、宿泊先を確保しておきました。詳細はのちほど。
あとは移動手段ですが、竹富島や波照間島ほどの大きさなら、原付バイクでじゅうぶん、車はいらないなぁと思います。
しかし与那国島は1周25キロほど、さらにほぼ山だそうで、さすがにレンタカーを予約しました。暑いし。
これは大正解だった。バイクより車がおすすめです。

快晴の与那国空港
与那国島に10:40到着。着陸時に貴重な初体験ゴーアラウンドしたのに撮ってなかったのが悔しい。
アホみたいな暑さのなか空港の建物に入ると、中は冷凍庫みたいにキンキンでメガネが曇る。
肉と冷房が大好物のみそ氏。よし、休憩したいときはここでしよう。
入り口にはパネルを持ったレンタカー屋のおじさんが数人。
僕が予約したのは「与那国ホンダ」の軽自動車。24時間で5,000円くらい。
ゆるーーい感じの小さいおじさん。もちろん送迎つき。車もすんごい綺麗!
親切でいいお店なので、みんなここを使うように! よろしく!
日本最西端「西崎」で台湾を見る!
日本最西端の島なら、西のはじっこに日本最西端の碑があるだろう、ということで適当にそっちの方に走ってみる。
おほーーー!! きもちーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
どこを見ても絶景だ!!!
そして車は涼しくて超快適。外に出たくないので車内から撮るよ!
空港から10分ほど西の方に走ると、西崎という場所に到着。ははーん、ここだな。
ここから坂道を少し登っていきます。きつい。暑い。しんどい。暑い。
途中ですれ違った迷彩服の某団体さんが「台湾見えてますよ!」と教えてくれた。
すっげ!!! 絶の景と書いて絶景だ!!! うひょーーーー!!! てか台湾デカ!!!
ちょっと調べてみたら、台湾は3,000m級の山がたくさん連なってるようで。ほほーん。
そこまでの距離は140kmとかなので、都心から富士山を見るような感じかな?
年に数回、晴れて空気の澄んだ日にしか見えないそうですよ。
たまたま来て見られたのは相当運がいいらしい。持ってる男、みそ氏。
日本最南端の波照間島で撮ったのと同じく、お知り合いがデザインした伝説のTシャツを着て記念撮影。
南と西を制覇したよ! あとは天国だ!!!

すでに体力の限界みそ氏
東のはじっこ「東崎」はもっと絶景
レンタカー屋のおっちゃんに「星撮りたいんだけど~」と言ったら「東崎がいいと思うなあ。安全だし」と教えてくれたので、下見がてら行ってみることにした。
ちょっと待って安全て? まあええか。
とにかく景色がよすぎて運転がたのしい。無駄に遠回りしちゃったりしてね。
途中の道路は普通に馬と牛が歩いてて、現実を受け入れるのに少し時間がかかります。
西崎から東崎まで20分くらいのステキなドライブ。
助手席には麦わら帽子の可愛い彼女…はいない。
きたこれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ここはヤバい。
何がヤバいってそこらじゅうに置いてある馬のう○こトラップ。
いや違う。この絶景!!! この景色だけでご飯3杯はいける。
不思議とここの絵を描ける気がしてきちゃう。絵の具は青と緑だけでいいな。
与那国島の馬と牛と私の事情
気を消すクリリンの気持ちがわかった pic.twitter.com/52tdgDDX6d
— みそ七段 (@misozigoro) September 22, 2018
ここ与那国島では、道路を普通に馬や牛がウロウロしていて、めっちゃびっくりします。
というか「牧場に道路が通っている」が正しいようです。
大きい牧場が何か所かあり、自由に放牧されています。
与那国馬は有名な品種らしい。割と小さめでおとなしい。
ずーーーーーーーーーーーっと草たべてる。
牧場コーナーには、こんな感じで放牧されてそこらじゅうにいらっしゃるわけですが、人間コーナーには来ないようになっています。
これが人類の偉大な発明「テキサスゲート」だ!
深い溝が掘ってあり、人間と車は通れるけど馬や牛は通れないというシロモノである。
頭いいなあ。 ここにハマる人間さんもいらっしゃるようですが。
馬さんは車の前に平気で飛び出してくるので、うっかりぶつからないように仲良くしましょう。
夜は真っ暗闇にひっそりと歩いてるので超危険。
気持ちよく走っていると、突然目の前に黒くて大きな塊(牛)がエンカウントして心臓が飛び出そうになります。
馬と牛だらけ、さらに灼熱、そんな中を華麗にランニングして鍛錬を怠らない迷彩服の某団体さんは相当イカれてますね(いい意味で)
アイランドホテル与那国と日本最後の夕日
9月21日だけど、とんでもない暑さ。とーんでもない暑さだよ! それはもうとんでもない。
レンタカー屋のおっちゃんは「15時チェックイン?11時くらいでもいけるよ」
と言ってたので14時に来てみたらフロントに誰もおらんかった。うそついたな。
予約したホテルはこちら。離島オブ離島とは思えない立派な建物です。
民宿でもよかったのですが、静かにゆっくりしたかったので。
それには訳があって、八重山諸島の民宿には「ゆんたく」という、知らない人同士で勝手に始まる飲み会のような文化があります。
ウェーイ系が好きな方は喜んで参加するようですが、僕なんかせっかくぼっちで来たので、ひとり部屋で静かにオリオンビールを飲む方がいい。
フロントに誰もいなくてヒマなので、1階にあるレストランに入ってみた。
ブルーハワイとフライドポテトを頼んだら、めっちゃ可愛い店員さんが「かき氷とポテト一緒に出していいんですか?え?いいんですか?」
といって確認にきた。あら?アタシおかしいですか?
ここのレストランはスタッフの女の子を2人見かけましたが、超かわいかったのでまた来ますね!!!
15時ぴったりにフロントの方がどこからともなく現れたのでチェックイン。
広い。掃除も行き届いて綺麗で静かなお部屋です。
参考 アイランドホテル与那国公式サイト日本最後の夕日を撮影するために、日の入り時刻を調べて目覚ましかけてさっそく昼寝だ。
OH!!!
これがギリ撮れた日本最後の夕日(地理的に)です… でも雲であまり見えなかった。
これなんていうんだっけ? マジックアワー? マジックタイム? ゴールデンタイム? ゴールデンアワー? ウーマンラッシュアワー? 時代劇アワー?
そんな感じ。すごく綺麗…
振り返るとすでに暗闇で怖いので、ホテルに戻って夕食だ。
うま~~~~~~~~~~!!
やっぱり米食わないと始まらないな!!
星空撮影に初チャレンジ
3ヶ月前に石垣島に来たとき、星を撮ろうと思ってたのに、ばっちり満月で明るすぎて撮れなかった。
それで学習し…忘れてたのか、この日は調べてみたら12夜。ほぼ満月やんけわらた!!
まあよい。やるしかない。わたくしのOLYMPUS PEN E-PL7が火を噴くときが来たようだ。
道中は真っ暗闇なので、そりゃ道を間違えますよね。
ジャングルを突き進み、異世界に続いているような道を恐る恐る…
暗闇の東崎へ到着。無駄に広い駐車場なので、変な生き物に襲われる心配はなさそうだ。
おお? いい感じなんじゃないですか?
月が明るくて、肉眼ではたいして見えなかったけど、ちゃんと設定したカメラで撮ったらたくさん見えました。
事前に調べた最強のセッティングだ。たぶん。
三脚はないし、レンズはもともとついてたやつでこれはじゅうぶん天才なのでは!!
ISOをちょいちょい変えて撮ってみたけど違いがわからず。
君は小宇宙を感じたことがあるか!?
ジャララララーララージャララララーララー ジャララララーラララーーーッ
セ ンセ ヤーーーッ(セイヤーセイヤー) ※エコー
ジャララララーララージャララララーララー ジャララララーラララダカダカダカダカドゥクドゥクドゥンッ
だーーきしめたーーーー(ビィユリーン) こーころのコスーモォーー
熱くー 燃やせー 奇跡ーーーーをーー起こせーーっ!!(バゴオォオン!)
Dr.コトー診療所のロケ地に行ってみた
おはようございます。
ホテルにて、初めて与那国島の観光スポットを検索してみました。
すると、ドラマ「Dr.コトー診療所」の撮影地があるというじゃないですか。
東京ラブストーリーも、ラブジェネレーションもロングバケーションも見たことがない僕ですらその名前は知っている。
どうやらドラマ撮影のためだけに、わざわざ2,000万円かけて作られたセットのようです。
ちゃんと保存して公開してるんですなあ。
Dr.コトーのコトーってもしかして「孤島」? はっはっは。そんなまさかな。
管理人的な人は誰もいません。
受付にトレイが置いてあるので、そこに300円置いて見学しましょう。
良心に訴えるという、完全日本的防犯対策がばっちりだ。
うーんステキな廃墟感。夜になればホラーゲームのようになるのかな。
ところで診察室はどこに? 奥が立ち入り禁止だったけどそっちにあるのかしら。
普段は誰もいないようだけど、そんなに荒れてる様子もないので、誰かがちゃんと管理していると思います。
ドラマを見た人ならさぞかし感慨深いことでしょう。
これはもしかして…! 柴咲コウがこれ着たのか…!
と一瞬、胸が熱くなりかけるけど、たぶんただのコスプレ用。
こちら内部の様子、暇な方は動画でごらんください。
絶景ポイント「立神岩」
もはやどこを見ても絶景の与那国島ですが、あえて西崎、東崎ともうひとつ「立神岩展望台」を推したい。
ほら! どう? ほら!!
写真では切り取った一部しか見られないのがもどかしい。
輝く海に反射する白い雲のなんと美しいことか…
ここから与那国島の守護神「立神岩」が見られます。
岸壁の地層と同じ模様なので、長い年月をかけ波に削り取られて残ったんだろうなあ。
タモリさんが喜びそうな地形。
いつまでも見ていられる絶景です。神々しい。
近くから見られる場所があるけど断崖絶壁なので超怖い。股間がキュンキュンします。
与那国島おすすめのお店
帰りの飛行機までまだ時間があるので、島内をぐるぐる回って撮影しながらステキなお店探し。
いいところ見つけました。ググったんだけどね。
買い物・お土産はこちら「比川地域共同売店」
こちらは島の南側、Dr.コトー診療所近くの集落にあります。
青と白の建物が青空にひときわ映える、ドラえもんのようなお店。
優しそうな店主のお姉様が「よかったら休憩していってくださーい」とオススメするので、店の奥にある休憩所でポカリスエットを一気飲み。
与那国馬のよくわからないキーホルダーと、沖縄の魔除けらしい謎の石ペアストラップをうっかり買ってしまいました。
日本最西端カフェ「モイストロールカフェ」
暑い……………………車の外に出るともう耐えきれない。
こんなときは涼しいカフェで冷たいコーヒーだよね?
そこでGoogle神に聞いてみると、ロールケーキのおいしいカフェがあるとのお告げが。
日本最西端の碑近く、石垣~与那国航路のフェリー乗り場すぐそばにあります。
駐車場がなさそうだったので港に停めて歩きました。ちょっと坂道。ぐふっ…
日本最西端のカフェは超シャレオツだった!
ちょうど誰もいなかったので店内を激写して回ります。店主さんも快く撮影OKしてくれました。
おすすめは「ロールケーキとお茶セット」と教えてくれたので注文。
離島の観光地で700円とはなかなか良心的だなぁ。
夜は店名が変わってレストランバーになるみたい。いいな…昨日知りたかった。
オシャンティーでしょう。寡黙でいい人な店主夫妻が写っている。
しかしオシャンなのはいいけどクーラーついてなかった!!!
え、なにこれめちゃくちゃおいしいんですけど。こんなん初めて食べた。
生地はしっとりなめらか。クリームはふわふわ。フワッフワよ?
白いのが…はちみつ…ロール?…ケーキ…たぶん。
黒いのが…チョコレート…ロール…的な…
あとは与那国産の黒糖を使った黒糖チャイだ。深~~~い味わい。おいしい。安い。
持ち帰りもあるよ!!!
めちゃくちゃオススメ。与那国島に来たら必ず立ち寄ろう。ただし暑いけども。
追記:店主さんに言えば、駐車場を案内してくれるそうです。
最西端シリーズ
そろそろ帰りの飛行機の時間が迫ってまいりました。
車の走行距離を見ると120キロを超えていたので、島内を5周くらい走った計算に! ワーォ!
島内をぐるぐるしてるときに撮った写真を置いていきます。

これも超デカいお墓

風力発電の部品が捨…保管してある
貼りきれないほど大量に写真を撮ったけど、どれを見返してもナイスなコトーっぷりです。
沖縄の離島は数あれど、絶景を楽しみたいなら間違いなく与那国島でしょう!
あ、暇な方は動画で…暇じゃなくても見て…
ぼっち旅での与那国島は楽しめたの?
はい、無事に帰還いたしました。
普通の夕日もこうやって「日本最後の」と付くと、非常にありがたみが増しちゃう不思議。
与那国島はダイビングの聖地と呼ばれるほど人気で、ダイビングショップもそこらじゅうにあります。
「海底遺跡」というXファイル的なスポットがあって、僕も元気だったら潜ってみたいなぁ~ と思ったけど、けっこうな上級者向けだそうです。
さて、この記事では陸上の与那国島を紹介しましたが…
絶景の写真ばかりだからちょっと行きたくなっちゃったでしょ~?
ダイビング抜き、さらにはひとりぼっちでの与那国旅。どうだったかというと
めっっっっちゃ楽しいです!!!
若い女性のぼっちさん、たぶん中国人女性のぼっちさん、オッサンのぼっちさん、なぜか全身黒づくめスーツの汗だくお兄さん。
ひとり旅の方、意外と多かったですよ。
現代社会において、誰とも話さず、誰も気にすることなく絶景でぼんやりできるのは最高のぜいたくだと思います。
日帰りでももちろん、1泊してゆっくり回るのもいい!
何も考えずに絶海の孤島、与那国島の空気と絶景を味わってみませんか?
生活に疲れたら離島ぼっち旅はおすすめ! 悩むぐらいならさっさと飛行機を予約してしまおう!!
参考 JAL公式サイト
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